【Webサイト診断】あなたのホームページ、検索エンジン(とAI)に正しく伝わっていますか? - 見落とされがちな「見出しの崩壊」と構造化データの罠 -

PC やスマホで綺麗に見えているから、検索にも AI にも同じように伝わっている。そう限りません。人は色と配置で読みます。クローラーと生成 AI は、見出しの順、テキスト、マークアップされた事実を手がかりにします。支離滅裂な文章になっている、とという話ではありません。見た目の階層と、HTML の階層がずれているページは、取り違われやすい、という事です。
結論としては、検索エンジンや AI が「目」ではなく「構造」だけで理解している、という公式の見解はありません。セマンティック HTML と構造化データ(JSON-LD)が揃っていると、人が検証するときと同じく、何がタイトルで何が 中身 なのかが辿りやすい。構造が崩れたサイトは Google で評価されない、AI 検索から無視される時代、とは言い切れません。引用されにくいという推論はあります。順位と参照の保証は、この原稿では出しません。
この記事では、フリーランスのWebディレクター兼エンジニアとして、見出しの崩壊と、画像だけの情報、JSON-LD の空欄を、診断の型として整理します。無料診断という商品名は使いません。ディレクター編・デザイナー編・コーダー編と、見る人は違います。発注側が「下層で崩れていないか」を聞くための続きです。
今すぐ見る、5つの点
- 見出し(
h1〜h6)の順が、下層やブログで飛ぶ。 TOP の共通パーツは整っていて、下のページだけh3の次にh2、またはh1が複数。 - お知らせ、実績、料金、FAQ が画像1枚。 文字としてコピーできない。代替テキストも「画像」だけ。
- JSON-LD が無い、または画面に無い数字が入っている。 運営者、FAQ、サービスの条件が、ページの文と一致していない。
titleと description が、全ページ同じ、または「ホームページ」だけ。- 見出しに見える文が、
div/spanの大きい文字。 見た目の見出しと、文書の見出しが別物。
見出しが崩れる、現場で多い原因
TOP にしか、部品が無い
TOP は大見出し・小見出しがコンポーネントになっている。下層や運用記事で、「デザインに無い大きさの見出し風」が要る。担当が見た目の近いタグを当て、順が無秩序になる。デザインシステムの罠、というより、下層の見出し一覧がカンプに無いことです。ガイドラインが TOP 用の2種類だけ、だと運用で必ず足が出ます。
タグに、見た目を直接当てている
.c-heading-2 ではなく、h2 { font-size: … } だけ。運用が見た目を揃えるため、意味と違うタグを選ぶ。クラスで見た目、タグで文書の節、に分けると、その循環は止まりやすい。構造的ミス、は程度の問題です。タグへ直接当てることが常に誤り、ではありません。サイト全体の見た目をタグに縛ると、下層で破綻しやすい、です。
AI 検索(いわゆる GEO)で、起きやすいこと
ChatGPT、Perplexity、Gemini が回答をどう作るかの内部は、公開された完全な仕様ではありません。ファクトと構造を抽出する、と一般化できる部分は、画面にテキストがあること、見出しで節が分かること、同じ事実が JSON-LD と本文で一致することです。整っていないとソースから真っ先に除外される、存在を消される、という公式はありません。根拠として使いづらい、は現場の観測です。SEO から「AI に理解してもらう」への完全なシフト、とも言いません。人が読んで検証できるページが、機械にも渡しやすい、が先です。
今日から直せる、構造のアクション
- 下層用の見出しガイド。
h1は本題1つ。節はh2。スキップしない。ブログと固定ページで、使えるスタイル名を先に決める。 - 見た目はクラス。 タグに余白とサイズを集めすぎない。運用が「大きいから h2」を選ばなくて済む。
- 画像だけの重要情報を、テキストに戻す。 料金と FAQ は、HTML の文として置く。
- JSON-LD は、画面にある型だけ。 Organization / LocalBusiness / FAQPage。無い店舗情報を足さない。ガイドライン に無い星は載せない。
- title / description はページごと。 一覧のテンプレだけにしない。
構造と検索適合のチェックシート
チェック項目 | 不備があるときの起きやすさ | 揃えたい状態 |
|---|---|---|
| 題が複数、または装飾だけ | ページの主題が1つ |
見出し順 | 読み上げと目次が飛ぶ | スキップしない。下層も同じ規則 |
見た目用の大きい文字 | クローラーは見出しとみなさないことがある | 見出しはタグ。見た目はクラス |
料金・FAQ が画像 | 文字検索と引用ができない | HTML の文。画像は補助 |
| 情報画像が「画像1」 | 伝える内容を書く。装飾は空 |
JSON-LD | 画面と数が違う | 見える文と同じ。型は対象ページだけ |
Organization / 店舗 | NAP がページごとに揺れる | フッターと一致 |
FAQPage | アコーディオンの文と不一致 | 開いた文をそのまま載せる |
title | 全ページ同一 | ページの内容が一文で分かる |
description | 空、または全ページ同一 | 重複を避ける。誇張しない |
下層ガイド | TOP 部品の流用だけ | ブログ用の見出しセットがある |
CSS |
| コンポーネントクラスがある |
まとめ:綺麗さと、辿れる節が揃うこと
見た目と構造が揃って初めて評価される、という合格ラインはありません。人が節を辿れ、機械が同じ文をラベルできる状態が、参照されやすい側に寄ります。診断という商品名である必要はありません。
見出しの順、画像だけの情報、JSON-LD の範囲の相談は、相談・お問い合わせからどうぞ。