Webサイト運用

【公開1年】Webサイト開設から1年!GA4の年間データを成果に変える業種別分析と2年目の戦略

【公開1年】Webサイト開設から1年!GA4の年間データを成果に変える業種別分析と2年目の戦略

開設から丸1年。365日分の GA4 が揃いました。単月の増減に一喜一憂する段階は、ここで区切ります。初めて「自社サイトの年間の並び」が完成したのが1年目です。2年目の同じ暦月と比較する材料が、ようやく手元にあります。ただし1年目の数字が業界の正解値になった、という意味ではありません。比較相手は、来年から「去年の同じ月」です。

結論です。見るのは3つに絞ります。年間でキーイベントが多かった月と少なかった月(目標の置き方)。1年を通して集客や成果に乗ったページと、乗らなかったページ。流入チャネルごとの成果(費用があるチャネルだけ、費用対効果)。予算と更新の時間は、全部に薄く配らず、乗った場所へ寄せます。CPA 半減、売上1.5倍、商談倍増は、ここでは言いません。

この記事では、フリーランスのWebディレクター兼エンジニアとして、1周年の総括と2年目の置き方を整理します。3ヶ月・半年・9ヶ月の画面がまだなら、先に計測とキーイベントを固めてください。画面名はキーイベント改称後の GA4 です。

公開直後と違う、1年目に見る3つ

データの保持が2ヶ月のままだと、年次の探索は欠けます。14ヶ月を確認してから、期間を公開日〜1周年に固定します。レポートと探索、Search Console、広告管理画面の期間を揃えます。

1. 月次の山と、来期の置き方

探索の自由形式で、行に年と月、値にセッションとキーイベント。12ヶ月が揃うと、相対的に高い月と低い月が分かります。それを「黄金月」と呼ぶ必要はありません。自社の山と谷です。2年目の目標は、業界平均より、去年の同じ月のキーイベント件数を基準にします。公開初年度の閑散月に、今年の繁忙月と同じ件数を置くと、計画が壊れます。

9ヶ月時点では同じ暦月を2回見ていませんでした。1年目が終わった時点でも、各月はまだ1回です。前年同月比が使えるのは、2年目の各月が終わってからです。1周年ミーティングでは「仮説の山」を「1年分の実測」に更新し、2年目のカレンダーに仕込み日を置きます。

2. 残すページと、賞味期限が切れたページ

ページとスクリーンで、年間の表示回数と、探索でページ別キーイベント。1年を通して Organic やキーイベントが乗った下層は、ストックとして残し、古くなった日付・価格・在庫だけ直します。キャンペーン当月だけ伸びて、その後ゼロに近いページは、アーカイブか、毎年同じ月に復元する枠です。

表示も成果も弱い固定ページは、9ヶ月目と同じく、Search Console のインプレッション、内部リンク、今も売っているか、を見て統合・リライト・残すを決めます。ロングテールは「記事数」ではありません。年を通して細く検索から入っているURLがあるか、です。

3. チャネルの成果(費用があるものだけ CPA)

日々の構成は 集客 → トラフィック獲得(セッションのデフォルトチャネルグループ)。初回の入り口は ユーザー獲得。年間では両方を見ます。Organic Search、Direct、Organic Social、Referral、Paid Search が並びます。

CPA(1件あたりの費用)は、GA4 だけでは出ません。広告費は Google 広告や Meta など、出稿した画面の費用です。GA4 と広告をリンクしていても、オフラインのチラシ代や営業人件費は入りません。費用を払っていない SEO や紹介に CPA を無理に付けない。見るのは、チャネル別のセッションとキーイベント、有料チャネルだけ費用÷キーイベントです。件数が少ない月は率が飛びます。年間の件数で見ます。

MEO(Google マップ)は、GA4 に「MEO」というチャネルは標準ではありません。マップ経由は Organic、Direct、参照元 google に混ざることがあります。ビジネスプロフィールのインサイトと、GA4 の流入を突き合わせる、が限界です。口コミの件数は GA4 の指標ではありません。

リピート購入の LTV も、購入イベントと同一ユーザーの識別が無いと、GA4 の標準では年次 LTV になりません。店舗の会員や予約台帳があるなら、そちらの来店回数と、サイトの再訪(新規/既存)を分けて見ます。サイトの再訪=売上の LTV、と結びつけないでください。

【業種別】1年を俯瞰し、2年目の寄せ方

小売(ECと店舗の併用)

見るのは、カテゴリや商品一覧の表示と、購入・来店キーイベントの年間合計、新規/既存の差。1年で相対的に乗ったカテゴリへ、2年目の特集と、費用を払う販促を寄せます。動かなかった商品をトップから外し、主力へ集約する。全商品を均等にアピールし続けるより、この方が検証しやすいです。粗利は GA4 に無いので、売上やキーイベントと、店舗の粗利表を人がつなぎます。売上1.5倍は約束しません。トップの導線変更の前後で、そのカテゴリのキーイベント件数を見ます。

ミニ事例です。全カテゴリを同じ面積で置いたままの型と、年間でキーイベントが乗ったカテゴリをファーストビュー付近へ移した型です。

サービス業(サロン、士業、教室、飲食など)

見るのは、月次の予約・問い合わせキーイベント(1年の波動)、トラフィック獲得のうち検索と、マップ由来と疑われる流入。繁忙の1〜2ヶ月前に特集や広告を出す運用は、1年目の山が実測できたから仮置きできます。自動で出すのは、広告の予約入稿や CMS の公開予約があるときだけです。無いなら、カレンダーに作業日を置く。お客様の声は、掲載許可があるものだけを、四半期など決まった間隔で足します。行き当たりばったりの更新より、山の前に事例と料金を直す方が、制作会社との依頼も明確です。計画的な集客に成功、とは言いません。2年目の同じ月に、キーイベントが極端に崩れないかを見ます。

ミニ事例です。毎月お知らせだけ足していた型と、1年目の山の前月を「事例と料金の更新月」に固定した型です。

BtoB(製造、IT、専門サービス)

見るのは、ページ別キーイベントの上位、Search Console で年を通してクリックがあるクエリ、経路探索で成果手前に出た事例・ブログ。2年目は、新規記事の本数目標より、乗った上位の記事のリライト、日付と条件の更新、資料化(実際に渡せる資料があるとき)です。毎週更新で疲弊するより、上位に内部リンクと CTA を寄せます。ホワイトペーパーが無いなら、事例の PDF 化や相談フォームで足ります。商談倍増は言いません。その URL 経由のキーイベント件数を、リライト前後の四半期で比べます。

ミニ事例です。全記事に同じボタンだけの型と、年間でキーイベントが乗った数本に資料または相談を置いた型です。

1年目のデータを2年目に使ったサイトと、前年比を見ないサイト

悪い例:1年経っても、単月の焦りで広告を足す

閑散月になると、去年と同じく急いで広告を増やす。着地はトップのまま。キーイベントは増えない。担当者だけが忙しい、という型です。失敗の繰り返しは、前年同月の件数を見ていないときに起きます。

良い例:乗ったクエリと着地に、2年目の時間と有料枠を寄せる

1年目でキーイベント率が相対的に高い着地(LPやサービス、事例)と、Search Console で年を通して入ったクエリを組にする。2年目の広告とリライトをそこに寄せる。CPA が半減する保証はありません。有料チャネルがあるなら、年間の費用÷キーイベントを1年目と2年目で比べます。検索だけなら、同じ着地のキーイベント件数です。劇的、とは書きません。寄せたかどうかが、年次の差分になります。

1周年ミーティングで決めること

制作会社や伴走に渡すのは、感想より1枚の表です。

  • 月次のセッションとキーイベント(12行)
  • チャネル別のセッションとキーイベント。有料があるなら費用
  • 表示・成果が乗った URL 上位と、乗らなかった URL の候補
  • 2年目に触るもの:導線の集約、フォーム、CMS の予約公開、資料ダウンロードなど、リニューアル未満の順

全部作り直すか、部分改修かは、乗っていないナビやフォームが数字を止めているかで決めます。優先順位は「トップの見た目」より、キーイベントが乗ったページを入口の近くへ、です。年次レポートという商品名である必要はありません。期間と画面名が揃っていれば、同じ議論ができます。

Webサイト公開1周年 GA4年次振り返り&2年目戦略チェックシート

業種

確認するGA4年次データ

課題・伸び代のサイン

2年目に打つ施策

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データの保持(14ヶ月)

年次の探索が欠けている

保持を確認してから12ヶ月を出す

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年月 × セッション × キーイベント

山と谷が分からない/目標が繁忙月基準のまま

2年目目標は前年同月。仕込み日を谷の前ではなく山の前に

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ページとスクリーン、ページ別キーイベント

ストックとキャンペーン残骸が混在

乗ったURLは更新。当月だけ伸びたページは毎年の枠かアーカイブ

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トラフィック獲得とユーザー獲得

Direct と検索の切り分けが付いていない

年間のチャネル別件数。チラシはパラメータ

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有料チャネルの費用(広告画面)

GA4 だけで CPA を出そうとしている

費用があるチャネルだけ費用÷キーイベント

小売

カテゴリ表示と購入・来店イベント、新規/既存

全商品を均等に置いている

乗ったカテゴリへトップ導線。粗利は別表

サービス

月次キーイベント、検索とマップ由来の突き合わせ

閑散月にだけ広告を足している

山の1〜2ヶ月前に事例・料金。口コミは許可分を定期

BtoB

上位記事・事例、Search Console の年次クエリ

毎週新規だけ足している

上位のリライトと CTA。資料は実在するものだけ

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1周年の議題リスト

「なんとなく今年は」だけ

月次表、URL、部分改修の順を1枚で渡す

まとめ:1年分は、2年目の比較表である

宝の山、飛躍の年、といった言い方より、前年同月とチャネルと URL が揃った、が正確です。単月の焦りをやめ、乗った場所に時間と、払っている費用だけを寄せる。それが開設1年の使い方です。

1年分の数字の読み方や、2年目の部分改修の相談は、相談・お問い合わせからどうぞ。