Webサイト運用

【送信できたのに来ない】問い合わせフォームが届いたつもりで止まっているとき

【送信できたのに来ない】問い合わせフォームが届いたつもりで止まっているとき

テストでは、完了の画面が出た。なのに、お客さまからのメールが担当の受信箱に無い。迷惑メールも空。サイト自体は開いている。問い合わせが減った、の前に、届いていないことがあります。

結論です。画面が「送信しました」でも、担当者の手元に届いたことにはなりません。 見る順は、完了画面、通知先のアドレス、受信箱、迷惑メール、送信元のドメイン、です。デザインを直すより先に、届く経路を1本通します。届かない原因のすべてが、サイト側だとは限りません。

この記事では、フリーランスのWebディレクター兼エンジニアとして、フォームが静かに止まる型と、公開後の確認の置き方を整理します。到達率が何%改善した、といった確認できない数字は出しません。

今すぐ見る、4つの地点

  1. 完了画面が出るか。 自分の別アドレスから、本番と同じ項目で1通送る。件名か本文に、日付と「テスト」と分かる語を入れる。完了画面は、ブラウザ上の成功です。
  2. 通知先は、今の担当か。 管理画面の送り先が、退職者、使っていない共用、制作会社の初期アドレス、のままになっていないか。完了画面の裏で、そのアドレスにだけ飛んでいることがあります。
  3. 受信箱と、迷惑メール。 パソコンのメール、スマホのアプリ、ウェブメールで、フォルダが違います。1か所見て「来ない」と決めない。
  4. 自動返信だけが届いていないか。 お客さま向けの控えと、社内向けの通知は別です。控えが届いて、社内通知が届いていない、はその逆もあります。両方を見ます。

届かなくなる、現場で多い原因

通知先が、人の異動に追いついていない

フォームは、公開した日のアドレスを覚えたままです。部署移動や退職で、受信する人だけが変わります。サイトの見た目は正しい。仕事の入口だけが、いない人の箱に入っています。

直すのは、通知先の一覧です。個人アドレス1件に依存させず、今も見ている共用(info など)を残す。追加の担当を足すときは、外したアドレスをその場で消します。転送ルールは、メール側にもう一段あることがあります。サイトだけ直して、転送が古い、もあり得ます。

送信はされているが、迷惑メール側に入る

完了画面が出て、サーバーも受け取っている。なのに受信箱に無い。起きやすいのは、フォームの送信元が、自社ドメインのメールと別の場所から出ているときです。受け側が、なりすましに似たメールとして振り分けます。

設定の名前は、SPF など、送信元を認めるDNSのレコードです。ここを自分の解釈で増やすと、普段のメールまで拒否されることがあります。変更は、今契約しているメール事業者の案内に合わせます。この記事では、レコードの書き方は出しません。先に見るのは、テストメールが迷惑メールに入ったか、です。入っていれば、事業者か制作者に「フォーム送信が迷惑メールに入る」と事実を渡します。

完了画面の前で、送られていない

必須が多く、エラーが分かりにくい。スマホのキーボードで、入力欄が隠れる。送信ボタンが画面の外。この場合、未着ではありません。送信自体が起きていません。解析に「フォーム開始」はあっても、完了が無い、という見え方になります。項目を減らす、エラーを欄のそばに出す、実機で最後まで押す、が先です。

プラグインやPHPの更新のあと、送信だけ止まる

画面は前回のまま。送信の処理だけが、更新で落ちることがあります。WordPress のフォームは、この型が多いです。更新の当日と、翌営業日に、テストを1通残します。月1のテストは、止まったことに早く気づくためです。

テストの残し方

送って、受信箱を見て、終わり、にしない。次の4行を、更新の記録に残します。

  • 日付と、送ったアドレス(お客さま役)。
  • 完了画面が出たか。
  • 社内通知は、どの箱の、受信か迷惑メールか。
  • 自動返信は届いたか。

届かなかったときは、デザインの話に戻る前に、この4行を制作者かサーバー管理者へ渡します。「問い合わせが来ない」より、「この日時のテストが、完了画面までは出て、info に無い」の方が、見る場所が決まります。

個人情報の入った本物の問い合わせを、テストの代わりに転送し合う必要はありません。テストは、ダミーの氏名と、自分たちで受信できるアドレスで足ります。

見た目を直したサイトと、届く経路を先に通したサイト

悪い例:きれいなフォームのまま、通知先が退職者

リニューアルで入力画面だけ新しくなる。送り先の設定は引き継ぐ。完了画面は出る。担当の箱は空のまま、数週間気づかない。

良い例:公開チェックに、1通の記録がある

通知先を今の担当で確認する。別アドレスから1通送り、受信箱か迷惑メールかを記録する。迷惑メールなら、送信元の扱いをメール事業者の案内で直す。項目が多すぎて完了しない型は、届かない型と分けて直す。

フォーム到達チェックシート

確認

見ること

問題だったときの第一手

目安

完了画面

本番フォームで1通

エラー文言と必須を実機で見る

公開時、更新のあと

通知先

管理画面の送信アドレス

退職者・旧制作者を外し、今の共用を残す

人事の変更のたび

社内受信

受信箱と迷惑メール

迷惑メールなら、送信元の扱いを事業者へ

テストのたび

自動返信

お客さま役の箱

社内通知と別に直す

テストのたび

転送

メール側の転送先

サイトと転送の両方を見る

アドレス変更のたび

項目数

完了までの入力

無くても返事できる欄を外す

完了が少ないとき

スマホ

ボタンとエラーが見えるか

実機で最後まで押す

公開時

更新後

フォーム処理が生きているか

更新当日に1通

本体・プラグイン更新のたび

記録

日時と結果の4行

来ない、ではなく記録を渡す

毎月

まとめ:完了画面は、届いた証明ではない

フォームが無いサイトより、届かないフォームの方が、気づくのが遅れます。来た人は送ったつもりになり、担当は来ていないと思います。無料診断という商品名である必要はありません。

通知先、テスト送信、迷惑メールに入るかの確認は、相談・お問い合わせからどうぞ。